「ダイソン DC45MH モーターヘッド(Dyson DC45 Motorhead)」は、ダイソン社が販売するコードレス掃除機です。
新開発の「ニッケルマンガンコバルトバッテリー」と「ダイソンデジタルモーター」を搭載。充電時間は5時間半。連続使用時間は最大約20分。標準質量は2.3キロ。スティッククリーナー・ハンディクリーナーの両方で使える2WAYタイプです。
後継機種は「ダイソン DC62 モーターヘッド」です(2013年9月発売)
目次
製品情報
Dyson digital slim DC45MH
「ダイソン DC45MH モーターヘッド」は、コードレスクリーナーとハンディクリーナーの両方で使える「Dyson Digital Slim(ダイソン デジタルスリム)」シリーズの第二弾です。
2011年2月に発売されたコードレスクリーナー「ダイソン DC35 モーターヘッド」の後継機種。発売当初は「Dyson Digital SlimMk2 DC45 motorhead(ダイソン デジタルスリム マークツー DC45モーターヘッド)」という長い名前でしたが、現在は「Dyson Digital Slim DC45MH モーターヘッド」として販売されています。
本体カラーは「ニッケル/サテンブルー(DC45MH)」と「ニッケル/サテンフューシャ(DC45MHSF)」の2種類をラインナップ。付属品は「充電器」「収納用ブラケット」「ミニ モーターヘッド」「コンビネーションノズル」「隙間ノズル」の5点です。
ちなみに本機の派生モデルとして「ダイソン DC45MO モーターヘッド ジャパネットたかたモデル」という商品があります。こちらはテレビショッピング大手の「ジャパネットたかた」専用に開発された限定モデルであり、本体カラーと一部の付属品が異なっています。
従来品との違い
従来品である「ダイソン DC35 モーターヘッド」との違いは「バッテリー」「連続使用時間」「充電時間」「標準質量」「延長パイプ」です。
まずバッテリーについては「ニッケルマンガンコバルトバッテリー」と呼ばれる新型充電池を採用しています。従来品の「リチウムイオンバッテリー」よりも安定した電力供給が可能になり前モデルの2倍に該当するパワーを実現しています。使用時間も通常モードが約20分(DC35は約15分)、強モードが約8分(DC35は約6分)に強化されました。
一方で充電時間は「DC35 モーターヘッド」が3時間半だったのに対して「DC45MH モーターヘッド」は5時間半と2時間も長くなっています。さらに標準質量(本体・パイプ・標準クリーナーヘッドの合計)が80グラム増加しています。また外見上の変化として延長パイプの色が「アイアン」から「サテンブルー」「サテンフューシャ」に変わっています。
機能・性能
「DC45MH モーターヘッド」の基本コンセプトは従来品を継承しています。
軽量なアルミ製パイプとモーター駆動式の「モーターヘッド」を標準装備。回転ブラシには、カーボンファイバー製とナイロン製の2種類の素材を使用しており、カーボンファイバーブラシで静電気の発生を抑えてナイロンブラシでゴミをかき出す構造となっています。
集じん方式は「Root Cyclone(ルートサイクロン)テクノロジー」と名付けられたダイソン独自のサイクロン式です。
他社のサイクロン式コードレスクリーナーは、サイクロンによる遠心分離とフィルターを併用しているケースが多いのですが、ダイソンのルートサイクロンテクノロジーは、大半のゴミをサイクロンの旋回気流で遠心分離する「フィルターレスサイクロン」となっています。
これによりフィルターに付着するゴミを抑えて吸引力が長持ちする効果が得られます。またモーターを保護する「プレモーターフィルター」のお手入れも1ヶ月に1回程度とされています。
使用方法
使い方を順番に説明すると、まず「DC45MH」本体に目的に合わせたクリーナーヘッドとパイプをセットします。次に充電器とコンセントを接続して充電を行います。充電中はLEDライトが緑色に点灯し消灯すると充電完了です。
電源スイッチは引いている時だけ吸引するトリガー式(引金式)です。吸引力は「通常モード」と「強モード」の2段階。モードの切り換えは本体後部の「MAXボタン」で行います。
ゴミは本体中央のクリアビン(ダストボックス)に溜まります。「MAXライン」と呼ばれる目印までゴミが溜まったらゴミを捨ててください。クリアビンの隣にある赤いレバーを押し下げると、ダストビンのフタが開いてゴミが落下します。
前述の通り、モーターを保護する「プレモーターフィルター」は定期的にお手入れが必要です。フィルターは冷水で洗浄して完全に乾燥させてから再度取り付けます。
「DC45MH モーターヘッド」には「収納用ブラケット」と呼ばれる収納台が付属します。これは本体を壁掛けで保管・充電できるツールですが、ネジ止めする必要があります。またネジは同梱されていないので別に用意する必要があります。
ちなみに「DC45MH モーターヘッド」のバッテリーは専用品のため、DC30/DC31/DC34/DC35などの従来品には非対応となります。別売品のバッテリーは「話そうダイソンお客様相談室」で購入できます。価格は税別8,000円です。
感想・評価
「ダイソン DC45MH モーターヘッド」は過渡期のモデルだと思います。
従来品の「ダイソン DC35 モーターヘッド(DC35MH)」と機能は同じですがバッテリーを変更して運転時間を伸ばしています。しかし「DC45MH」のバッテリーは専用品となっており、他のモデル(DC30/DC31/DC34/DC35)には対応していません。
また運転時間が「DC35MH」より約5分長くなっていますが、充電時間も約2時間長くなっているので一長一短に感じられます。
2013年に発売された「ダイソン DC62 モーターヘッド(DC62MH)」は充電時間が約3.5時間になりトリガーボタンも改良されているので現時点では「DC45MH」よりもおすすめできる製品と言えるでしょう。
製品仕様
発売年月 | 2012年9月 |
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メーカー | ダイソン |
型番 | DC45MH(ニッケル/サテンブルー) DC45MHSF(ニッケル/サテンフューシャ) |
ノズルタイプ | モーターヘッド |
集じん方式 | ルートサイクロンテクノロジー(サイクロン式) |
集じん容積 | 0.35リットル |
寸法 | 本体のみ:幅11.5*奥行き32.2*高さ20.5cm 付属品含む:幅21.7*奥行き122.4*高さ20.5cm |
質量 | 本体のみ:1.3kg 付属品含む:2.3kg |
使用電池 | ニッケルマンガンコバルトバッテリー(22.2V) |
連続使用時間 | 通常モード:約20分 強モード:約8分 |
充電時間 | 約5時間30分 |
消費電力 | 強モード時:200W 通常モード:90W 通常モード(モーターヘッド使用時):120W |
吸込仕事率 | 通常モード:28W 強モード:65W |
運転音 | 未公表 |
付属品 | ミニ モーターヘッド、コンビネーションノズル 隙間ノズル、バッテリー充電器、収納用ブラケット |