「ダイソン DC35MH モーターヘッド(Dyson DC35MH Motorhead)」は、サイクロン掃除機で有名なダイソン社が販売するコードレス掃除機です。
3時間半の充電で約15分の掃除が可能。延長パイプとカーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド、収納用ブラケットが付属しており、スティッククリーナーとハンディクリーナーの両方で使用できる2WAYタイプです。
後継機種は「ダイソン DC45 モーターヘッド」です(2012年9月発売)
目次
製品情報
【国内正規品】ダイソン スティッククリーナー DC35multi floor DC35MH
「ダイソン DC35MH モーターヘッド」は、ダイソン株式会社が2011年2月に発売した「Dyson Digital Slim(ダイソン デジタルスリム)」シリーズの第一弾です。
本体はハンディクリーナーの「DC34 モーターヘッド」と共通ですが、取り外し可能な「ロングパイプ」と「モーターヘッド」を装備しており、充電式スティッククリーナーとしても使用できます。
ちなみに発売当時は「ダイソン デジタルスリム DC35 マルチフロア(Dyson Digital Slim DC35 multi floor)」という商品名でしたが、現在は「Dyson Digital Slim DC35 モーターヘッド」という名前に変更して販売されています。
また本体カラーとアクセサリーが異なる「ダイソン DC35MO モーターヘッド 通販モデル」という商品もあります。こちらは主にテレビショッピングで販売されています。
機能・性能
「DC35MH モーターヘッド」の本体カラーは「アイアン/クロムブルー」の1種類のみ。付属品は「パイプ」「クリーナーヘッド(モーターヘッド)」「ミニモーターヘッド」「コンビネーションノズル」「隙間ノズル」「収納用ブラケット」「バッテリー充電器」です。
冒頭でも書いたように「DC35MH モーターヘッド」の特長は、スティック型とハンディ型の両方で使える「2WAYタイプ」であることです。部屋や廊下など広い場所を掃除するために、アルミ製の「ロングパイプ」と「モーターヘッド」が付属しています。
ヘッド・ノズル
モーターヘッドとは文字通りモーター駆動方式の回転ブラシを備えるヘッドのことで、スイッチを押すとブラシが高速回転してカーペットや絨毯の奥からゴミをかき出します。ブラシ部分にはナイロンとカーボンファイバー(炭素繊維)の2種類の素材が使用されており、ナイロンブラシがゴミをかき取ってカーボンファイバーブラシがフローリングのホコリを除去します。
この他にソファやベッド、車内の掃除に便利な「ミニモーターヘッド」、先端のブラシを出したり引っ込めたりして使える「コンビネーションノズル」、サッシや狭い隙間の掃除に使う「隙間ノズル」が付属しています。
集じん方式
集じん方式は「DC34 モーターヘッド」と同じ「Root Cyclone(ルートサイクロン)テクノロジー」です。これはダイソンの特許技術で、サイクロン(Cyclone)と呼ばれる小型の粉体分離器を放射状に並べて、旋回気流の遠心力で空気に含まれるゴミを分離する構造です。
ルートサイクロンテクノロジーのようなサイクロン式は目詰りが起こりにくいため、紙パック式やフィルター式と比べて吸引力が落ちにくくお手入れも簡単というメリットがあります。ただし100パーセントのゴミをサイクロンで分離できるわけではないので、1ヶ月に1回程度、モーターを保護するフィルターの洗浄が必要になります。
バッテリー
バッテリーは22.2Vの「リチウムイオンバッテリー」を採用。充電時間は約3時間半。本体にセットした状態とバッテリー単体の両方で充電できます。別売り品のバッテリーも販売されており価格は6,300円です。「話そうダイソンお客様相談室」に問い合わせると購入できます。
使用方法
使い方を順番に説明すると、まず用途に合わせたクリーナーヘッドをパイプの先端に接続します。さらに本体にパイプを装着します。次にバッテリー充電器のプラグを本体とコンセントに接続します。緑色のLEDライトが消灯すると充電完了です。
電源スイッチはトリガー式(引金式)です。これはスイッチを押し続けると吸引するタイプです。吸引力の強さは「通常モード」と「強モード」の2段階。モードの切り換えは本体後部の「MAXボタン」を押して行います。使用時間は「通常モード」でモーターヘッドを使用した場合は約13分、他のノズルを使用した場合は約15分です。また「強モード」は約6分間使用可能です。
ゴミは本体中央のクリアビンに溜まります。クリアビンには「MAXライン」と呼ばれる目印が描かれているので、このラインまでゴミが溜まったらゴミを捨ててください。赤いレバーを押し下げるとクリアビンのフタが開いてゴミを捨てられます。
モーターを保護する「プレモーターフィルター」は定期的に洗浄する必要があります。フィルターはサイクロン上部の青いボタンを押すと取り出せます。必ず冷水で洗浄して充分に乾燥させてから元に戻してください。
「DC35MH モーターヘッド」には壁掛けで保管できる「収納用ブラケット」が付属しています。ブラケットに充電用コードをセットすると充電ステーションとしても使用できます。ちなみにブラケットは壁にネジ止めする必要がありますが、ネジは同梱されていないので別途用意する必要があります。
感想・評価
「ダイソン DC35MH モーターヘッド」はダイソン初のコードレススティッククリーナーです。
ハンディクリーナーの「DC31(2009年発売)」をベースに「ロングパイプヘッド」と「フロアクリーナーヘッド」を採用。「ダイソン デジタルモーター V2(DDM V2)」を搭載。最大吸引力65AW、最長稼働時間15分を実現しており当時は画期的な製品でした。
しかし5年前の製品なので最新の「ダイソン V8 シリーズ」と機能・性能を比べると流石に見劣りします。
ダイソンのコードレスクリーナーは「DC62シリーズ(2013年)」「V8シリーズ(2016年)」で大きく進化しているので、最低でも「ダイソン DC62 モーターヘッド」あたりを選んだほうが後悔しないと思います。
製品仕様
発売年月 | 2011年2月 |
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メーカー | ダイソン |
型番 | DC35MH(アイアン/クロムブルー) |
ノズルタイプ | モーターヘッド |
集じん方式 | ルートサイクロンテクノロジー(サイクロン式) |
集じん容積 | 0.35リットル |
寸法 | 本体のみ:幅11.5センチ*奥行き32.2センチ*高さ20.5センチ 付属品含む:幅21.7センチ*奥行き122.4センチ*高さ20.5センチ |
質量 | 本体のみ:0.91キロ 付属品含む:2.22キロ |
使用電池 | リチウムイオン充電池(22.2V) |
連続使用時間 | 通常モード:約15分 通常モード(モーターヘッド使用時):約13分 強モード:約6分 |
充電時間 | 約3時間半 |
消費電力 | 200W |
吸込仕事率 | 通常モード:28W(スティックとして使用時) 通常モード:29W(ハンディとして使用時) 強モード:64W(スティックとして使用時) 強モード:65W(ハンディとして使用時) |
運転音 | 未公表 |
付属品 | ミニ モーターヘッド、コンビネーションノズル 隙間ノズル、バッテリー充電器、収納用ブラケット |