「日立 コードレススティッククリーナー PV-BA100(HITACHI Cordless Stick Cleaner PV-BA100)」は日立が販売するコードレス掃除機です。
スティック・ハンディの両方で使える2in1タイプ。軽い操作で動かせる「自走スムースヘッド」を採用。集じん方式はサイクロン式。バッテリーはニッケル水素電池。4時間の充電で最大30分使用できます。
後継機種は「日立 PV-BC200 コードレススティッククリーナー」です(2015年4月発売)
目次
製品情報
日立 スティックタイプ コードレス式 マグノリア PV-BA100 XV
「コードレススティッククリーナー PV-BA100」は、日立アプライアンス株式会社(本社:東京都港区)が販売する充電式コードレスクリーナーです。
一見したところ普通のスティック型クリーナーに思えますが、本体の中心部にある「ハンディユニット」を取り外すと、独立したハンディ型クリーナーとして使用できる「2in1(ツーインワン)」構造を採用しています。
このようなデザインは「2WAY(ツーウェイ)」タイプとも呼ばれており、床や廊下などの広い場所ではスティッククリーナーとして掃除を行い、家具や隙間、カーテンやソファーなどの細部はハンディクリーナーとして掃除をするなど使い分けできるメリットがあります。
ボディカラーは「シャンパン」「マグノリア」「レッド」の3色をラインナップ。高級感を演出した光沢塗装が施されており、シャンパンは明るい淡色系のインテリア、マグノリアは落ち着きがある濃色系のインテリアに合わせて選べます。また鮮やかなレッド系もプレミアムクラスの掃除機で人気がある定番カラーとなっています。
付属品は「曲がるブラシ吸口」「すき間用吸口」「充電台」の3点です。ちなみにアタッチメントを使用しない時は充電台にセットして保管できます。
最大の特徴は、これ1台でスティック型とハンディ型の両方で使用できる「2in1」構造です。このタイプはエレクトロラックス社の「エルゴラピード」シリーズが有名ですが、掃除場所に合わせて使い分けられるので人気があります。さらにアタッチメントの「曲がるブラシ吸口」や「すき間用吸口」を併用すると、ふだん掃除しにくい場所にも対応できます。
ヘッドは「自走スムースヘッド」と呼ばれるモーター駆動方式のノズルです。これは電動式の回転ブラシを備えており、カーペットの奥からゴミを強力にかき出します。また注目すべき点として軽く押すだけでヘッドが前進する「自走機能」を搭載しています。キャニスター型掃除機のプレミアムモデルによく見られる機能ですが、コードレス掃除機に自走機能を搭載した製品は「コードレススティッククリーナー PV-BA100」がおそらく業界初だと思われます。
ヘッドの先端には6個の「LEDランプ」を内蔵。ベッドの下や家具のすき間などの暗がりを明るく照らします。お手入れについても回転ブラシを取り外して絡みついた髪の毛や糸くずが取りやすい「ワンタッチ着脱」機能を採用。回転ブラシ自体を水洗いすることも可能です。
集じん方式は「圧縮サイクロン」と呼ばれるサイクロン式です。これはダストボックス内のサイクロン室で発生させた旋回気流によりゴミと空気を遠心分離、さら集じん室でゴミを圧縮する仕組みとなっています。ゴミを小さく固められた状態で捨てられるので、ゴミ捨て時にホコリが舞い上がるのを抑制します。
バッテリーは「ニッケル水素電池(DC14.4V/1,500mAh)」を採用。充電時間は約4時間。運転時間は標準モードで約30分、強モードで約12分となっています。
本体は「自立式」のデザインを採用しています。これは充電台やスタンド等がない場合でも、本体を立てたまま据え置ける機能です。また使用中にヘッドを持ち上げると回転ブラシが停止する「持ち上げ停止スイッチ」を搭載。掃除中の危険防止と省エネを兼ねています。
評判・レビュー
長所
「コードレススティッククリーナー PV-BA100」の長所は、ヘッドの「自走機能」を搭載していることです。
多くのコードレス掃除機はモーターやバッテリーを本体に内蔵するため、キャニスター型の掃除機と比べて重く取り回しにくい欠点があります。しかし「PV-BA100」の回転ブラシには両端にタイヤのようなパーツが取り付けられており、軽く押すだけでヘッドがグングンと前に進みます。そのため、長時間掃除を続けても疲れにくいメリットがあります。
おそらく現在販売中のコードレス掃除機で「自走式ヘッド」は「PV-BA100」だけなので、これだけでも本機の購入を検討する動機になるでしょう。
また「2in1タイプ」のデザインは目新しいものではありませんが、広い場所ではスティッククリーナー、狭い場所ではハンディクリーナーと使い分けられるので大変便利です。
短所
「コードレススティッククリーナー PV-BA100」の短所は、バッテリーが「ニッケル水素電池(Ni-MH)」であることです。
連続使用時間が最大30分、充電時間は4時間なのでニッケル水素バッテリーとしては高性能ですが、ライバルであるダイソンやエレクトロラックスの製品は、より性能の良い「リチウムイオン電池(Li-ion)」を採用しているため少々見劣りしてしまいます。
またデザインがエレクトロラックスの「エルゴラピード」にそっくりな点も気になります。たとえユーザーが求めているのだとしても、もう少し日本の家電メーカーらしい独自のデザインを採用することはできなかったのでしょうか。
製品仕様
発売年月 | 2014年2月 |
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メーカー | 日立 |
型番 | PV-BA100(N) シャンパン PV-BA100(XV) マグノリア |
ノズルタイプ | 自走スムースヘッド |
集じん方式 | サイクロン式 |
集じん容積 | 0.25リットル |
寸法 | スティック時:長さ17センチ*幅27センチ*高さ110センチ ハンディ時:長さ42センチ*幅11.5センチ*高さ12.7センチ |
質量 | スティック時:2.8キロ ハンディ時:1.4キロ |
使用電池 | ニッケル水素電池(DC14.4V 1,500mAh) |
連続使用時間 | 標準:約30分 強:約12分 |
充電時間 | 約4時間 |
消費電力 | 未公表 |
吸込仕事率 | 未公表 |
運転音 | 未公表 |
付属品 | 曲がるブラシ吸口、すき間用吸口、充電台 |