「シャープ コードレスサイクロン FREED EC-SX200」はシャープ製のコードレスサイクロンクリーナーです。
小型・軽量ボディに軽く押すだけでぐんぐん進む「自走式パワーヘッド」を搭載。床の種類に合わせて吸引力と回転数をコントロールする「自動モード」、吸込口が浮くと運転を自動停止する「節電アイドリングストップ機能」を採用しています。
後継機種は「シャープ FREED2 EC-SX210」と「シャープ FREED2 EC-SX310」です(2015年7月発売)
目次
製品情報
シャープ FREED コードレスサイクロン掃除機 スティックタイプ ゴールド EC-SX200-N
シャープは、2013年2月にキャニスター型コードレス掃除機「EC-DX100」を発売していますが、一般的なコード式掃除機と外観が似通っていることから余り話題にはなりませんでした。
今回発売された「コードレスサイクロン FREED(フリード) EC-SX200」は、ダイソンやエレクトロラックスなど海外メーカー製品が圧倒的シェアを占めているスティック型コードレス掃除機市場に投入された完全新設計の充電式クリーナーです。本機は「2WAYタイプ」なので、付属の「パイプ」を接続するとスティック型掃除機として立ったままで使用できます。反対にパイプを外して「ベンリブラシ」「すき間ノズル」をセットすると棚の上や車内で使用できるハンディ型掃除機になります。
本体カラーは「ゴールド系」「ブルー系」「レッド系」の3種類から選べます。付属品は「バッテリー」「充電器」「すき間ノズル」「ベンリブラシ」「本体固定フック」の5点です。
「コードレスサイクロン FREED EC-SX200」のセールスポイントは「自走式パワーヘッド」「自動モード」「節電アイドリングストップ機能」です。
まず自走式パワーヘッドですが、吸込口には電動式の「回転ブラシ」を内蔵しています。カーペットや絨毯の根元からゴミをかき上げるので、糸くず・髪の毛・ペットの毛などに効果的です。さらに「自走パワーアシスト機能」を備えており、軽く押すだけでヘッドが前進します。
自動モードは普段の掃除で使用するモードです。「センサー」が床面の種類を検知して「吸引力」と「回転数」を自動的に変更します。たとえばフローリングの吸引力は「標準」ですが、絨毯では「強」に変化します。これにより電力使用量を抑えて長時間使用できる効果が得られます。また好みに合わせてセンサーの感度を変更可能です。
節電アイドリングストップ機能は、掃除中に吸込口を床から「約3秒」離すと自動で一時停止する機能です。再び吸込口を床につけて動かすと運転を再開します。この機能により消費電力量を「最大約58パーセント」削減できるそうです。また安全のため回転ブラシも同時に停止します(セーフティストップ機構)
集塵方式は「ハイブリッドサイクロン」となります。これは大きめのゴミを「ダストカップ」内で遠心分離、微細なハウスダストは「筒型フィルター」で除去する構造です。筒型フィルターは「高性能プリーツフィルター」を内蔵しており、0.3マイクロメートル以上の微細なホコリを約99パーセント除去する性能があります。
ハイブリッドサイクロンはダイソンのような「フィルターレスサイクロン」に比べてフィルターで除去するゴミの量が多いので汚れが付着すると吸引力が低下してしまいます。
したがって頻繁な手入れが必要になりますが、手間を減らすために「コードレスサイクロン FREED EC-SX200」は「簡単フィルタークリーニング」機能を搭載しています。これはツマミを10回程度回して高性能プリーツフィルターのホコリをダストカップ内に落とせる機能です。
その他の特徴として、従来品より質量を約60パーセント削減した「高効率小型SRモーター」、本体からバッテリーを取り外して充電できる「セパレート・チャージ」構造、握る位置を選ばない「ラウンドハンドル」などを採用しています。
使用する充電池は「リチウムイオンバッテリー(18V)」です。前述したように本体からバッテリーを取り外して単体で充電可能です。充電時間は約1時間20分。連続運転時間は自動モードで約10~20分。強モードで約8分となります。また別売品の「バッテリー BY-5SA(税別8,000円)」を用意するとバッテリー交換しながら長時間利用できます。
ちなみにバッテリーは「消耗品」なので、繰り返し使用すると劣化して徐々に運転時間が短くなります。バッテリーの交換目安は「充放電約1100回」とされています。
収納は付属の「スタンド用フック」を使用して壁際に立て掛ける形となります。フックは壁にネジ止めするタイプです。ネジは商品に同梱されていないので別に用意する必要があります。スタンド用フックを使用しない場合は、本体からヘッド・パイプを外して収納します。
また別売品に「スタンド台 EC-D1」というオプションが用意されています。これは文字通り「コードレスサイクロン FREED EC-SX200」を立て掛けて収納できる台です(ネジ止め不要)。価格は税別7,200円ですが「限定生産品」なのでご購入はお早めにどうぞ。
評判・レビュー
長所
「コードレスサイクロン FREED EC-SX200」の長所は「省エネ機能」の搭載です。
コードレス掃除機の弱点は使用時間が短いことですが、これを克服するために吸引力と回転数を自動コントロールする「自動モード」と「節電アイドリングストップ」を備えています。
またゴミと空気の「遠心分離」をある程度行っているので、名前だけの「サイクロンタイプ」が多いコードレス掃除機の中では、吸引力が落ちにくくお手入れも簡単な機種と言えるでしょう。
短所
「コードレスサイクロン FREED EC-SX200」の短所は取り回しが重く感じられることです。
本体質量は「2.2キロ」なのでライバル製品と比べて特別に重いわけではありません。しかし実際に持ってみると重心が高い構造が原因なのか数値以上に重く感じられました。これはあくまで個人的な感想なので、気になる方は家電量販店のデモ機で体感してみてください。
さらにセパレートタイプのバッテリーはダイソンやマキタが既に採用しているので特に目新しくはありません。絶句するほどではありませんが残念ながら大きなセールスポイントとは言えないでしょう。また本体からバッテリーを外さないと充電できないことも気になります。
製品仕様
発売年月 | 2014年5月 |
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メーカー | シャープ |
型番 | EC-SX200-N (ゴールド系) EC-SX200-A (ブルー系) EC-SX200-R (レッド系) |
ノズルタイプ | モーター駆動パワーヘッド(自走式モーターヘッド) |
集じん方式 | サイクロン式 |
集じん容積 | 0.2リットル |
本体寸法 | 幅21.8センチ*奥行き19.9センチ*高さ100.3センチ |
本体質量 | 約2.2キロ(吸込口・パイプ・本体・バッテリー含む) |
使用電池 | リチウムイオン電池(Li-ion)18V |
連続使用時間 | 自動モード:約10~20分 強モード:約8分 |
充電時間 | 約80分 |
消費電力 | 充電中:約40W 充電完了後:約0.4W |
吸込仕事率 | 未公表 |
運転音 | 未公表 |
付属品 | バッテリー、充電器、すき間ノズル ベンリブラシ、本体固定フック(スタンド用フック) |